ビジネスでよく使われる「問題解決」ですが、実はいろんな場面で活用できます。
「なんだかうまくいってない」
「でも何がうまくいってないかわからない」
「ぐるぐる悩んでしまう」
一度思考ループに陥ってしまうと時間ばかりがすぎて冷静さをうしない、
ますますループから抜け出せない、という方が多いのではないでしょうか
今回は思考ループから抜け出す、「問題解決のための6ステップ」を紹介します。
問題解決のための6ステップ
①問いや仮説にしてみよう(今回)
②立てた仮説に似た事例を考えてみよう
③5W1Hを意識してみよう
④視座をあげて考えてみよう
⑤時系列を考えてみよう
⑥空・雨・傘を意識してストーリーを作ってみよう
①問いや仮説にしてみよう
漠然として考えがまとまらないときは、思ったことを無理やり「問い」にしてみましょう。
とにかくどんな形でもかまいません。
考えていることを「問い」の形にすれば、思考のループから抜け出すことができます。
<例1>
モヤモヤ:なんだか仕事がうまくいかないんだよなぁ
問い:仕事がうまくいかないのはなぜか
「モヤモヤ」のパターンは「問い」になっていませんので、思考のループに陥り、
「答え」にたどりつくことができません。
一方、無理やりにでも「問い」にした場合、
仮説:上司に嫌われているように感じるからではないか
といった具合に、1歩進むことができます。これをさらに「問い」にします。
問い2:上司から嫌われているように感じるのはなぜか
この調子で、「問い」を立て、仮説を重ねていきます。
出てきた「問い」や「仮説」は「事実」に行き着くまで続けます。
問い1:仕事がうまくいかないのはなぜか
仮説1:上司に嫌われているように感じるからではないか
問い2:上司から嫌われているように感じるのはなぜか
事実2:考課の際に上司からネガティブなフィードバックがあった。
「事実」が出てきました。事実をもとに仮説を事実確定していきます。
問い→仮説→事実確定の一連の流れを「分析」と呼んでいます。
事実→仮説立証→事実確定→前の問いや仮説に遡る
という流れになりますが、新しい問いが出てきます。
問い3:ネガティブなフィードバックはあったが、なぜよく思われてないように感じたのか
仮説3:自分がフィードバック内容を理解できていないからではないか
問い4:フィードバック内容を理解できていないと考えたのはなぜか
例えばこんな感じです。本当に果てしないです。
コツは紙でもエクセルでもスプレッドシートでもドキュメントでもかまいません。
とにかく書きまくりましょう。
確定した事実を増やし、一つ前の仮説や問いをひとつずつ確定させていきます。
分析を続けて、最初の問いから最後に出した仮説まで繋いでみます。
・仕事がうまくいっていない
・上司に嫌われているように感じるからだ
・考課でネガティブなフィードバックをもらったのがきっかけだった
・だが、そもそもフィードバックの内容を自分が理解できていなかった
・それは上司がなぜこんなフィードバックをしたのかがわからないからだ
・そもそも上司の考えを理解できていなかった
・日頃のコミュニケーションが少ないためと考えられる
なんだか「ストーリー調」になりましたね。
自分が何に対して「モヤモヤ」していたのかがわかりやすくなったのではないでしょうか。
解決の糸口が見えそうです。
まとめ
・うまくいってないと思うんだけど何が原因かわからない
・目の前のことをやるだけで精一杯
・前に進んでる感じがしない
ポイント
・問いや仮説にしてみよう
・1分考えて、思考がループするときはやってみよう
・とにかく紙などに書いてみる
今回は「思考ループ」から抜け出すための「思考法」を紹介しました。
ステップ②以降についても、改めて掲載できればと考えています。